新春恒例の樹氷ハイク                       2020.1.3(金) 晴れ  清水他 

 綿向山は恒例の登山で今年は13回目となるが、過去の最も少人数の山行で4名となった。今年の積雪は少ないと滋賀のスキー場が嘆いて入るとの情報の中、綿向に樹氷や霧氷は期待できないとの気持ちで日野に向かった。深い雲の中を日野の町に入り、音羽の信号を北畑に向かった。
 御幸橋の駐車場はほぼ満杯の状態だが、何とか駐車出来て歩き始めた。ヒミズ谷小屋でアイゼンを装着しないなど信じられない晩秋の山である。三合目小屋でも雪はない。五合目小屋前で、ホンの少しの雪がチラホラで、七合目行者堂でやっと白さが見えだした。冬道は雪もなく快適に登れるのかと思いきや、意外と凍結していてシンドイ。アイゼンはまだいいのではと無理して急斜面を木を頼りに喘いで登る。北尾根が見える当たりで、やっとエビの尻尾が見えだした。それまでは、秋の山に降った雪のような感じの景色であった。
 綿向山頂は雪は全くなく、周辺の山々も僅かな白さはあるにはあるが、冬の鈴鹿ではない。晩秋の鈴鹿であると思えた。かなり昔に雪のない綿向の記憶があるが、それ以来である。登山口では何と暖かい日かと言いながら登り始めたが、山頂では昼食時に手袋しない手は悴んだ。
 早々に、北尾根の「幸福のブナの木」に寄り道して急斜面をアイゼンを履いた人と靴底のままの人が下降する姿は映像にしたら、きっと面白いものと想像する。本人だけは真剣だが、他人からは実に面白いのである。七合目の行者堂でアイゼンを外してホッとしたのは本人だけで無く同行者も同じである。
 御幸橋駐車場には当初の予定通りの15時であった。帰着場所の石山駅近くの駐車場に車を止めて、反省会にうつつを抜かすのはいつもの定番である。2020年初ハイクはいつものように楽しく完結できた。
              清水記
 
山頂にて
左より 清水 八島 竹中 住若 
     
樹氷は少ない  山頂も雪なし