須磨アルプスの山行(鐘華ハイク番外編) 2024.5.23(金)
5月度の例会は、番外編として須磨アルプスの山行を企画した。
六甲全山縦走路は須磨浦公園から六甲山を経て宝塚に至る約56㎞の道のりで、大正・昭和の登山家加藤文太郎が、地下足袋で何度も往復した登山道である。須磨アルプスは、この縦走路のスタート地点の須磨浦公園から約7㎞離れたところに位置する花崗岩でできたヤセ尾根である。
須磨から高倉台までは歩道を歩く。高倉台から栂尾山へは400段の階段を登るが、約50メートル南側に文太郎が登った岩尾根(文太郎道)が残されている。今日はこの文太郎道を登り栂尾山の山頂へ。山頂には展望櫓が設けられており、淡路島や明石海峡大橋・神戸空港が見渡せる。
ここから縦走路を離れて須磨離宮方面に下り、水野谷に出たところに天皇の池が澄んだ水をたたえている。大正天皇と皇太子がこの離宮に数度滞在しているが、飲み水を確保するためにつくられた池だという。左俣を登って再び縦走路に出る。この先には二等三角点のある横尾山がある。
横尾山から岩尾根を下ると、須磨アルプスの名勝「馬の背」にでる。南北が崖になっていて狭くて滑りやすいところであり、ゆっくり慎重に歩く。
東山からは縦走路をはずれて、板宿方面に下る。下山口付近には板宿八幡神社がある。板宿は京都から九州の太宰府に左遷された菅原道真が宿泊された場所でもある。
ここで、本日の山行が無事に終了したことに感謝してお参りし、一路帰路へ向かう。
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