ホワイトハウス、言わずと知れた米国大統領が居住し、執務を行う公邸です。現在の住人はバラク・オバマ大統領です。両議院とも共和党に多数を握られ苦しい議会運営が続いています。国内外に難しい課題を抱え、指導力が発揮できていないと批判され、支持率も低下が続いていています。
　　黒人大統領を頂くアメリカですが、白人警官による黒人青年射殺や扼殺など、人種差別的行為が後を絶ちません。三十数年前、Ｈ氏と二人でミシシッピー州の田舎の工場に技術移転の仕事で数か月滞在したことがあります。ある日、工場のトイレでつれしょんしていると、後から入ってきた工場のスタッフが「オー、ツー　ジャパニーズ」と言って機関銃を打つ真似をされたことがありました。向こうは冗談のつもりだったと思いますが、こいつら腹の中で何を考えているか分かったものではないと感じたものです。会社のトイレでアメリカ人を見て「ヘイ、ヤンキー」と言って日本刀で切りつける真似をする奴は日本にはおりまへんで。アメリカの人種差別は根が深いと思います、オバマ大統領も大変です。その点、神戸のホワイトハウスは気楽なものです。毎日世界中から観光客が訪れ、賑わっています。

神戸のホワイトハウスは北野通りに面して明治３３年に建てられた異人館です。戦後は１９７８年までアメリカ領事館官舎として使用されました。異人館としては珍しく平屋建てです。
　　平成１１年に景観形成重要建築物として指定され、現在は神戸北野美術館となっています。こじゃれたカフェも併設されていて、外のベランダでコーヒーを楽しむことが出来ます。

ホワイトハウスの西隣にあるのが、神戸市が所有し市民に開放している「ラインの館」です。大正４年の建設で、建築主はドレウェル婦人（フランス人）です。ベンの館と同じく伝統的建造物ですが、ホワイトハウスのような景観形成重要建築物ではありません。
　　ラインの館は無料で内部を見学することが出来ます、オープンコンサートや個人の作品展なども展示されており、いつ行っても楽しめます。
　ラインの館と言う名前は、長い間ヨーロッパを流れるライン川に由来するものと思っていました。少なくともライン川流域のドイツ、フランス、オーストリア、スイスと言う国あるいはその国から来た異人さんに関わるものとばかり勘違いしていました。