高砂支部ホームページ

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ふるさと便り(寄稿欄)

高砂支部会員が居住している地域社会での会員に関わる出来事や、ふるさとの名所・旧跡、歴史等を会員の寄稿により紹介するコーナーです。
 
応募先は、鐘華会の機関誌「鐘華ニュース」の最終ページに記載されています高砂支部の鐘華編集委員のメールアドレスか若しくは、このHP管理者にワードで記載し、写真は拡張子.jpegて寄稿して下さい。

寄稿日:平成27年3月2日(月) 寄稿者:叶 敏次 神戸だより第19報:「コーヒー博物館」

(下記写真はクリックしますと拡大写真を見ることができます。
また、拡大写真をクリックしますと元の写真に戻ります)
真っ赤に熟したコーヒーの実

コーヒーの木を植えるジャマイカの人々

 日本にもコーヒー好きの人は多く、コーヒー豆の消費量は米国、ブラジルに次ぐ世界第三位だそうです。私も毎日3~4杯のコーヒーを欠かしたことはありません。
 コーヒーはエチオピアが原産で、もっぱらイスラム世界で飲まれていました。ヨーロッパに広まったのは比較的新しく16世紀に入ってからで、日本には18世紀末にオランダから出島に伝わったのが始まりのようです。
  神戸もコーヒーとは縁が深く、コーヒー豆の輸入港としてはもちろん、神戸港より船出したブラジル移民の約80%がコーヒー園で働いたそうです。現在でもブラジルは世界第一位の生産国で33%のシェアーを誇っています。今回コーヒー博物館を訪問して初めて知りましたが、第二位は名の通ったコロンビアやグアテマラではなく、以外にもベトナムで約15%のシェアーを誇っています。三位はインドネシア、四位にコロンビア、五位にエチオピアが続いています。

ポートアイランド(ポートライナー南公園駅下車2分)にあるUCC上島コーヒー博物館

 戸に本社を置くUCC上島コーヒー株式会社(昭和8年創業)は、もともとコーヒー豆の輸入販売商店であったが、昭和44年に世界で初めて缶コーヒーを開発しました。世界中に自社のコーヒー農園を展開していて、ジャマイカでブルーマウンテンの農園、ハワイ島でコナコーヒーの農園、スマトラ島ではマンデリンの農園を開設しています。

創業者 上島忠雄 館内にある在神戸ジャマイカ名誉領事館

 コーヒーは世界60か国以上で生産されています。南北両回帰線に挟まれたコーヒーベルトと言われる熱帯地方で多く生産されています。
 コーヒーは現在でもいろいろな病気の予防効果が認められていますが、江戸末期日本でコーヒーが輸入された頃、蝦夷地に駐屯する幕臣らが野菜不足等により多数の死者を出した水腫病の予防薬として配給されたと言う記録が残っています。今でも一人あたりのコーヒー消費量は、寒さの厳しいルクセンブルグ、フィンランド、デンマーク、ノルウェー、スイス等が上位5位までを占めています。
 コーヒー博物館の小雑誌によると、コーヒーは糖尿病、脂肪肝の抑制、いろいろのガンの予防などに効果があるそうです。木の実を炒って、熱湯で抽出したものを飲むのですから漢方薬みたいなものでいろいろな薬効があっても不思議ではないのでしょう。
  博物館にはコーヒーに関係するいろいろな道具類、コーヒーカップのコレクションやコーヒーの歴史、文化等幅広く紹介されています。試飲コーナーがあり、当日はアラビカ種とロブスタ種の試飲がありました。栽培種はこの2種類で我々が飲むコーヒーはほとんどがアラビカ種で、ロブスタ種はほとんどがインスタントコーヒー用だそうです。ところで、インスタントコーヒーって日本人が発明したことをご存知でした? 私はてっきり、ネッスルだと思っていました。

 珈琲豆は麻袋に入れて運ばれます。右はハワイのコナコーヒーの麻袋
 唯一ブルーマウンテンだけが木製の樽で運ばれます、さすがはKing of coffee

ロボットのような古い焙煎機  コーヒーポットのコレクション
ミラノ万博に出品されたエスプレッソマシン コーヒーメーカーのコレクション

ヨーロッパのコーヒーカップのコレクション

日本の名人の手によるコーヒーカップのコレクション

 最近はスターバックスのようにマシンで入れたコーヒーをセルフサービスで提供するカフェが全盛で、一杯一杯、丁寧にサイフォンやドリップで淹れてくれる喫茶店は少なくなりました。
 神戸には昔ながらの喫茶店が多く残っています。

元町郵便局東側にあるEVIAN  周りの看板に隠れた茜屋珈琲店

EVIAN COFFEEは昭和の雰囲気が残っている、常連でいっぱいの喫茶店です。関西で初めてサイフォンコーヒーを提供した店で、今でも一杯一杯サイフォンで淹れてくれます。
  高いが旨いと評判の茜屋珈琲店は小さな階段が入り口の見つけにくい喫茶店です。ブレンドコーヒーが700円、「高いが旨いお菓子」と言う名のチョコレートケーキはブラックコーヒーとよく合います。クラッシック音楽とコーヒーカップのコレクションも楽しめます。 生田ロードとサンキタ通りの交差点に在ります。
 休日の昼下がり(毎日が休日でしたか・・)、ゆったりと珈琲を味わってみてはいかがでしょうか。リラックスしてコーヒーを飲むと脳卒中の発症を抑えてくれるそうです。



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