平成２５年春季ハイキングの第１回目は、絶好の晴天に恵まれた４月１２日(金)、辰鼓櫓で有名な但馬・豊岡市出石町並びに泰雲寺の巨木しだれ桜、湯村温泉地をめぐるハイキングである。
　午前8時、山陽電車高砂駅を出発し、米田農協、姫路駅集合者、合計３４名を乗せたバスで但馬に向かった。最初の目的地は豊岡市・出石町で出石城跡を訪ね、城内のしだれ桜と眼下の出石町街を満喫したが、少々葉桜気味であった。城を出てからは日本最古の時計台でおなじみの辰鼓櫓（櫓本体は明治４年に完成。同１４年に時計台に改築された）を眺めながら出石町内を巡り、近畿最古の芝居小屋「永楽館」を見学した。

「出石永楽館」は「明治３４年に開館し、歌舞伎をはじめ新派劇や寄席などが上演され、但馬の大衆文化の中心として大変栄えたが、時代と共に映画上映が中心となり、テレビや娯楽の多様化に押されて昭和３９年に閉館した。その後、懐かしむ声があがり、大改修されて平成２０年に甦った（同館パンフレットより）」。館内は３００人程の座布団席があり、舞台は廻り装置やセリ上がりまで備えられた本格的な劇場であり、応時の繁栄が偲ばれた。

　永楽館見学後は自由時間の昼食となったが、なんと言っても本場の「出石皿そば」である。蕎麦屋は４０軒近くあるが手近なところで舌鼓を打った。店を出たところ、その真ん前のお宅がなんと現在放送中の大河ドラマ「八重の桜」の主人公「山本八重」の夫である俳優長谷川博己演ずる「川崎尚之助」の生家跡（現在は別の住人）であった。

昼食後は兵庫県美方郡新温泉町にある「泰雲寺のしだれ桜」を見に行った。残念ながら葉桜になっていたが、樹齢約２５０年、幹廻り５.２５m、高さ１５m有り、西日本最大、全国でも６番目の大きさであり、一見の価値は充分にあった。

　その後は、湯村温泉に立ち寄り、夢千代像や川沿いに展示された吉永小百合、尾車親方、宮尾すすむ等の手形を見たり、９０℃の熱湯での温泉卵を作ったり、足湯で疲れを癒すなど、それぞれに温泉地を楽しんだ。

高砂には１９時半頃と、可なり遅い帰宅となった。