平成２９年春期第３回目(通算４０６回)のハイキングは、 光都プラザ・チューリップ園およびスプリングー８を訪ねるハイキングである。

  今回も好天に恵まれた４月２０日(木)、ＪＲ姫路駅に集合した１８名の会員が、 山陽本線で相生駅まで行き、そこから乗り合いバスで「テクノ中央駅」まで行った。同駅から街中を約３０分程ハイクして、最初の目的地「光都プラザ(オプトピア)」に到着した。 ここでは同プラザの「光の科学」につての紹介映像を約２０分程見て、すぐ近くにある次の目的地「光都チューリップ園」に向かい、ここでおおよそ一時間の昼食休憩を取った。

  同チューリップ園では、赤・白・黄・ピンクなど色々のチューリップが十万本ほど植えられており、 まさに今が盛りと咲き誇っており、見ごたえ十分であった。種類もプリンスクラウス・サーモンインプレッション・オレンジファンアイクなどの名称が紹介されてはいるが、 残念ながらどれがそれなのかの区分けが出来ず、ただただ見事さだけに感心して、見とれていただけでした。

  ここでおおよそ１時間ほどの時を過ごし、目の保養とおなかを満たした後、 いよいよ本日の一番の目的地である播磨科学公園都市内にある「スプリング－８」に向かって約１時間ほどのハイクを楽しんだ。

  「ＳＰring－８」とは､ Super Photon ring-8Gev（超光の輪―８Giga electric volt ギガエレクトリックボルト）の略で、８０億電子ボルトを表す「大型放射光施設」である。

  理化学研究所が研究施設の正式名称であり、 スプリングー８の正式名称は「Ｘ線自由電子レーザー施設大型放射光施設」と言う。

  施設は５Ｋｍ×２Ｋｍの一枚岩の上に作られており、そこに直径１６３２ｍの電磁石を設置し、 １秒間におおよそ２０万回廻るＸ線を使ってのタンパク質構造解析などの研究をしている。光は曲がらないが、磁石を使って光を曲げ、曲がる度にＸ線が出る。 そのＸ線を使ってハヤブサがイトカワから持ち帰ったものを解析したことなどは有名である。また一部ではIR（赤外線）を取り出して、髪の毛のタンパク質の並び方等の構造解析なども行える。 和歌山のカレー事件で、ヒ素の不純物などを解析し、真澄容疑者の線などの解析も行った。排ガス処理用触媒の研究も行っており、２０１６年グッドデザイン賞も受賞した。

  同研究所を１４時半頃に出発し、１５時過ぎに相生駅に到着。姫路まで戻ったところで解散となった。