朝9時、山陽明石駅に参加者10名が集まり、9時30分に西舞子駅に到着した。
リーダーから配布された地図を見ると、北に向かって真っ直ぐ進み、約3.5kmのところに目的地の多聞寺がある。
暫く行くと、街路樹にツツジが植えてあるが、
途中からローズマリー街道になるというスパイシーな香りと花のある通りである。
多聞寺に着くと大きな山門と赤銅色の仁王像が迎えてくれた。
ここは、平安時代に慈覚大師が開基したと伝わる由緒ある古刹な寺である。門をくぐると2つの池があり、
約3,000本の杜若(カキツバタ)が植えられている。
天気も良く、所狭しと咲き誇っていた(神戸花の名所50選の一つ)。
そこでは「アヤメとどない違うのかな~」「カキツバタは花に縞があるよ~」との話し声が聞こえた。
1,100年ほど前に慈覚大師が中国から持ち帰ったのが始まりと言われている。
お参りを済ませ、石垣に目をやるとひっそりと小さな白い花を咲かせているセッコクの花があり、綺麗であった。
ここを後にして、近くのバス停で待っていると、F氏が和歌を口ずさみ始めた。
からころも
きつつなれにし
つましあれば
はるばるきぬる
たびをしぞおもう
縦読みをすると、「かきつばた」となる(八橋の歌 在原業平)(F氏は、~で親近感を感じ覚えたとのことだ)。
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