平成24年秋季ハイキングの第2回目は、10月5日(金)、山陽電車高砂駅から28名がバスに乗って、日本のエーゲ海と言われる岡山県の牛窓(瀬戸内市牛窓町)に向かった。
最初に到着した「海遊文化館」では、造船技術を生かして造られた伝馬船や見事なダンジリ(岡山県指定文化財)が展示されていた。
次に、海遊文化館のすぐ裏手にある「経王山本蓮寺」を訪ねた。こじんまりした質素な寺であるが、西暦1300年代に建立され、日本国と朝鮮国の善隣友好使者の宿館として利用された由緒あるお寺である。「本堂」は1492年に再建され「国の指定重要文化財」に指定されており、均整のとれた外観で大棟(おおむね)、隅棟(すみむね)の曲線、化粧野地(けしょうのじ)、白漆喰(しろしっくい)の小壁の軒廻りなどに室町調の端正な美しさを見せている。また、同寺の祖師堂と三重塔(1690年創建、高さ12.6m)は共に岡山県の指定重要文化財に指定されている。
さらに、この本蓮寺からバスで10分程のオリーブ園に向かった。オリーブ園は昭和17年に服部和一郎氏がオリーブの植樹を始めたのがきっかけとなって、現在では約10ヘクタールに成木2000本程が栽培されている。まさにエーゲ海を思わせる瀬戸内海が一望できる小高い丘の上にあり、近くの前島・黄島などをはじめ、少々離れたところの小豆島や、遠くには香川県の屋島などが眺望できた。この絶景をバックに記念撮影を済ませ、その後は三々五々昼食と散策を楽しんだ。絶景と美食を堪能したあとは、更にキリンビール岡山工場にお邪魔して、工場見学と試飲をさせて戴いてから、帰路に着いた。
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