ハイキング同好会

第五回ハイキングは、神戸兵庫区界隈にある、今年のＮＨＫ大河ドラマの主人公になっている平清盛のゆかりの地を訪ね歩いた（脚注＊１：平清盛と神戸の関係）。当初予定日は５月２５日(金）であったが、小雨が降ったため翌２６日（土）に順延して実行した。ＪＲ兵庫駅に１０時に１１名が集合し、中村知弘チーフリーダーの案内でスタートした。
　(１まず最初は、平清盛の時代に一時都が置かれようとしたと云われる福原にある「蛭子神社」を訪れた。
　(２)次に、征夷大将軍・足利尊氏が開いたと云われる「禅宗(臨済宗)：福海寺(大黒尊天]を訪問し、お参りした。
　(３)３っつ目に訪れたのは、本日の目玉の一つである「兵庫大佛(脚注＊2)」が有る「天台宗：能福寺《正式名称
　　 は『天台宗能福護国密寺』、開基(宗派創立者）は伝教大師最澄上人》」である。奈良、鎌倉と合わせて日本
　　 三大佛に数えられており、流石に迫力十分で見応えが有った。同寺内には清盛塚(直ぐ下記）の塔を模造した
　　 十三重石塔を中心とした、我が国唯一の「将軍平清盛公墓処」である「平相国廟(へいしょうこくびょう)」が
　　 造られている。
　(４)さらに、「時宗：檀林(真光寺)」にお参りしたあと、二つ目の目玉である「清盛塚十三重塔(兵庫県指定文化
　　 財)(脚注＊３)」を訪ねた。
　(５)清盛塚を出てからは、すぐそばに有る兵庫運河に架かる「清盛橋」を渡って、日本で初めて施餓鬼修法(脚注
　　 ＊４)が行われたと云われる「薬仙寺」にお参りし、和田神社前を通って休憩場所に向かった。
　(６)休憩場所となる「神戸ウイングスタジアム」に着いたのが丁度正午となったので、ここで昼食を楽しんだ。
　　ここまで約３ｋｍを寄り道しながらハイクしてきた。神戸ウイングスタジアムでは、１７時からＪリーグ
「ヴ ィッセル神戸対鹿島アントラーズ」の試合が開催されるため、楽天のユニホームをまとった人が大勢行き
来していた。
　(７)昼食後はＪＲ新長田駅近くの長田区若松公園にある「鉄人２８号モニュメント像(脚注＊５)」を目指して再　　　 度約３ｋｍのハイクを再開した。鉄人２８号モニュメント像は流石に見上げる高さであり、記念撮影をした
　　後は約5分程のＪＲ長田駅に向かい解散となった。
　
　　約６ｋｍのハイキングであったが、好天に恵まれ見どころも沢山あり、本当に楽しい一日であった。

　　(脚注＊１：平清盛と神戸の関係)；平清盛は福原遷都を計画したり大輪田泊（国際貿易港）を改修したりして、こ　　の地で約１４年間活躍した。

(脚注＊2：兵庫大佛)；兵庫大佛は奈良、鎌倉と共に日本三大佛に数えられており、身の丈１１ｍ、耳の長さ２．１ｍ、蓮台３ｍ、台座４ｍ、地上よりの高さ１８ｍ、重さ(蓮台共)６０トン。１８９１年（明治２４年）に文教会全宗派を挙げて造られたが、今次大戦の金属回収令により昭和１９年５月に出征（供出）され、その後、市民の強い要望により、１９９１年（平成３年）５月に４７年振りに再建された。

(脚注＊３：清盛塚十三重塔）；基礎石銘により１２８６年(安政９年)に建立された。高さ８．５ｍ、初層一辺１４５ｃｍ、最上層一辺８８ｃｍである。当初清盛の墳墓と云われていたが、市電建設のために移転した時の調査(大正１２年)で、墳墓ではない事が判った。

(脚注＊４：施餓鬼修法《せがきしゅうほう》)；仏教で死者が迷い込む世界の一つ「餓鬼道(がきどう)」に落ちた者を供養する。

(脚注＊５：鉄人２８号モニュメント像)；１９５６年から雑誌「少年」に連載された横山光輝原作の漫画の主人公である。アニメーション版の設定に合わせて１対１実物大スケールで造られた。高さは１５．６ｍだが、足を伸ばして直立したときの高さは１８ｍになる様に製作された。内は鉄骨、外は耐候性鋼板製、重量おおよそ５０トン、両足の下・深さ６ｍに埋められた１５０トンの基礎で支えられている。２００９年９月３０日完成。総工費１億３５００万円。

阪神大震災後の復興・商店街活性化のシンボルとして造られたもので、震災で非常に大きな被害を受けた商店街（新長田一番街）方向（南側）を向いている。

兵庫駅を出発

福海寺