大本営より転勤命令が来て、駆逐艦で上海の工場(鐘紡)へ赴任した。先だっての5月31日(土)に出汐館で行われた恒例の電解課のOB会で、大先輩からお伺いした体験談である。
この電解OB会は今回で9回目(通算21回目)となり、参加者は44名で、そのうち完全リタイア組(65歳以上)が21名、現役OB(60~65歳)が9名、現役が14名で,出席率は約40%であった。
先ず坂東化成製造部長と樫本製造課長の近況報告から始まり、前電解OB会会長の飯島さんより挨拶と会長交代等の話の後、叶新会長のご発声で開宴した。電解課の近況と題したスライドが上映される中、懇親の宴が始まり、今や、なかなか聞くことのできない冒頭の駆逐艦で赴任したとの話等四方山話の花が咲いた。会のクライマックスは鷹尾議員からの挨拶とOBの皆さんからの近況、過去に起こった大きなトラブルや、その時どんな思いで対応していたかなど、文書では伝えられない思い出話等、往時を偲ぶことで、今も苦労している現役世代に対してエール送り世代を超えた懇親の場となり盛り上がった。
電解課OB会は、鐘華会高砂支部会員の中で最高齢(今年100歳を迎えられた)の方も在籍されており、其の他、大正生まれの大先輩は5名も在籍されている。このように悠久の歴史を持つ電解課は、あと22年で創業百周年を迎えることになる。
初夏の一日、OBは職場の近況を確認し、若い人達に元気をもらいながら叱咤激励し、現役世代は、先人の思いを生で聞くことによって、今後のさらなる発展を考える良い機会となる、そんな相互の研鑚の場となるOB会として、今後も百周年に向けて営々と繋いでいければと念じています。
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