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寄稿日:平成26年9月19日(金) 寄稿者:叶 敏次

 ぶらり兵庫「一真坊」

 丹波篠山近辺にはこだわりの蕎麦屋が多くあります。ちょうど2年前の平成24年9月に篠山市住山にある「一眞坊」を訪れ、美味しい蕎麦を頂きました。ここのそばは「一眞流裁ち切りそば」と言って伸ばした生地を折りたたみそば包丁で押し切るのではなく、伸ばした生地をそのまま定規を当てて鋭利な包丁で引き切るので長く鋭利な麺線が特徴です。その時、店の人から「来年(平成25年)1月に篠山市今田町釜屋に引っ越すんですよ。今度のお店は茅葺の古民家です、是非お越しください」と言われていました。

(下記写真はクリックしますと拡大写真を見ることができます。
また、拡大写真をクリックしますと元の写真に戻ります)

一眞坊外観(H24年当時) 一眞坊の店内(H24年当時)

 丹波にうまい蕎麦屋が多いのは、昔信濃の国の殿様が出石に国替えになった時に信州のそば職人を一緒に連れてきた為と言われている。出石もそば処として有名ですが、出石蕎麦はあまり好きにはなれません。  世の中いっぺんに秋らしくなり、久しぶりに美味しい蕎麦でも食うかと言うことになり、お店が引っ越ししてからまだ行ってない一眞坊に行くことにしました。

 途中の三田や篠山の田んぼの稲穂はすでに色付きこうべを垂れています。あぜ道には真っ赤な彼岸花が彩りを添えていました。

 波打つ稲穂。すっかり秋めいた顔を見せる篠山の田舎の風景、この辺りは山田錦を生産している農家も多い。 

篠山市今田町釜屋の新しい「一眞坊」。茅葺の古民家、夏も涼しいそうだ。 右に見えるテーブルは一本の木から伐り出した囲炉裏。前の店から持ってきたもの。
 一眞坊は蕎麦だけでなく、鴨料理も美味しい。鴨わさ(鴨の刺身)、鴨のたたき、予約をすれば鴨鍋も用意してくれる。また鴨とごぼうを炊き込んだ鴨ごはんも絶品です。良く漬かったお漬物もお勧め。

 わさびを効かした鴨わさと良く漬かったお漬物をあてに熱燗を飲みながら、蕎麦が出てくる(20分ぐらいは待たされる)のをゆっくりと待つ。奥様は、熱燗で至福のひと時。地酒もたくさんあるようです。

蕎麦を頂いた後は、鴨飯で〆る。 落着いた店内、平日は待たずに食べることが出来る
秋の気配を十二分に感じさせてくれる、店内の飾りつけ。
 ことしは このまま秋が深まっていくのかなあ。あっと言う間に夏が過ぎ、あっという間に秋が過ぎ、あっと言う間に1年が終わりそうです。年越しそばは何処で食べようか?

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