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寄稿日:平成27年6月18日(木) 寄稿者:叶 敏次 

 ぶらり兵庫「関西花の寺

霊場第一番 丹州観音寺(京都府福知山市)

   
 丹州観音寺 あじさいに囲まれた仁王門 
 兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県にある25ヵ所のお寺さんが集まって関西花の寺25ヵ所霊場会(www.hana25.com)を結成されています。年中どこかのお寺でお花を見ることが出来ます。  梅雨の季節はなんと言ってもあじさいです。鬱陶しい梅雨の季節、あじさいが無ければもっと不快指数が上がることでしょう。25ヵ所霊場の中であじさい寺として名高いのが丹州観音寺です。主たる花があじさいですが、四季の花として春は桜、椿、さつき、夏には銀盃草、桔梗。秋には芙蓉、紅葉、冬にはろう梅が楽しめます。
 あじさいの原種は日本に自生するガクアジサイで、観賞用にいろいろな品種がつくられるようになりました。ガクアジサイは中央部に種を付けるたくさんの花が咲き、その周辺を縁取るように種を付けない装飾花が咲きます。これを「額咲き」と言います。現在多く見られる丸く手まりのように咲くアジサイ(ガクアジサイと区別するときにはホンアジサイと呼びます)はすべての花が種を付けない装飾花です。これを「手まり咲き」と言います。
   
 額咲き(ガクアジサイ)  手まり咲き(アジサイ)
  あじさいには毒があり、園芸や切り花を楽しむときには注意が必要だそうです。
   
 ガクアジサイ   アジサイ
  若き日の憧れであった石原裕次郎は生前アジサイの花が大層好きであったことから、7月17日の石原裕次郎忌を「あじさい忌」とも言うそうです。
   
 白いアジサイに包まれたお地蔵さん 現代風のお地蔵さん 
  観音寺の境内には多くの地蔵さんや仏像がアジサイに囲まれています
   
 八体仏 ダルマみくじとにぎり花仏

霊場第九番 鶴林寺(兵庫県加古川市)
 我々にとってなじみ深い「鶴林寺」も花の寺霊場の一つです。主たる花は菩提樹です。四季の花として「沙羅樹」があります。どちらの花も咲く期間が短く鑑賞するには注意が必要です。

   
右上が菩提樹  雨に濡れる沙羅双樹の花 
 今年は菩提樹の開花が例年より早く6月初旬に咲いたとの事。鶴林寺の沙羅双樹は幼木が二本しかなく花の数も数えるほどでした。花の寺を名乗るにはちょっとさびしい花の数でした。

沙羅双樹の花の色
 お釈迦さんがその樹の下で悟りを開いたと言われている菩提樹(インドボダイジュ、クワ科)は熱帯の樹で寒冷地の日本では育ちません。そこで葉の形が似ているシナノキ科の木を菩提樹としたと言われています。本家の菩提樹とはまったく違う樹です。
 本家の沙羅双樹(サラソウジュ、フタバガキ科)も耐寒性が弱く、日本のほとんどの寺院に植えられているのは沙羅双樹の代用品のナツツバキで、全くの別品種です。この辺りは、仏教の柔らかさなのか、日本人のこだわりの無さなのかは分かりませんが。
 鶴林寺の「鶴林」は沙羅双樹の林と言う意味で、お釈迦さんが亡くなった時沙羅双樹がたちまち枯れて薄い黄色の花が真っ白になったとされ、白い鶴が群れているように見えたことから名づけられました。(木の幹が白変し、白鶴のような姿になったと言う説もあります。)
 日本の沙羅双樹のナツツバキは、朝に咲き、夜には落ちてしまいます。花の寿命はたった一日のはかない命です。ツバキ科ですから花びらを散らさず花全体がそのままポトリと落ちてしまいます。
 “沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす 奢れる者も久しからず ただ春の夜の夢のごとし”なのです。
   
 盛者必衰の理 のんびりムードの国宝 鶴林寺本堂 


(下記写真はクリックしますと拡大写真を見ることができます。
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