7月24日〜26日に青春18切符(以下18切符)を使って、山口県「第21回情け無用周防大島一周ウォーク」(以下周防大島一周)と広島県宮島の弥山(ミセン)登山に行ってきた。18切符は、学校の長期休暇時期の春夏冬に5回(人)分を11860円で販売されており、JR全線で新幹線や特急などを除く普通・快速列車等が1回分で1日乗り放題出来る切符で、年齢制限は無い。
周防大島一周は9回目の参加であるが、毎回18切符を利用しており、宝殿駅10時43分発の電車に乗り、乗り換えを5回行って、17時37分に途中で会った和歌山と富山の歩友と一緒に最寄り駅の大畠で降りた。駅から見える大島大橋は、急流の大畠瀬戸の潮流に耐えられるように作られた、1976年開通のトラス橋形式、全長1020m、海面からの高さ31.9mの美しい橋である。橋を渡り切ったところにALOHAの文字が書かれているが、周防大島は瀬戸内海で3番目の大きさの島で、島全体が周防大島町に属し、明治から大正にかけて多くの人がハワイに移住したことや、「男はつらいよ」「兄弟仁義」「三百六十五歩のマーチ」等の作詞家星野哲郎の出身地として有名である。
30分ほどで集合場所の民宿「つるや」に着き、19時30分から開会式が始った。北海道から九州まで、過去最多の55名の参加があり、2/3が初参加とのことだったが、周りにいる人達の装備や会話の内容から、レベルの高そうな人が多くいた。ルートは、島を時計回りで歩くのだが、島の北側にはコンビニが2軒あるが、南側にはゴール手前に1軒あるだけで、自販機も限られていて、熱中症予防のための水分補給が完歩のポイントとなる。
20時に出発して9km地点のビー玉海岸までは集団歩行となっているが、かなり速度は早かった。以前、先頭集団に付いていって体力を消耗し、日が昇ってからバテたことがあったので、6km/h弱のマイペースで歩き続けた。星野哲郎記念館を過ぎて、2時に32km地点逗子ヶ浜チェックポイント(CP)を過ぎると、しばらく民家や外灯が無く、星空が綺麗だったのでライトを消して夜空を見ながら歩いた。例年に比べると多少風も有り、眠気も無く気持ち良く歩くことが出来たが、星空は翌朝からの厳しい試練の予兆でもあった。3km沖合で謎の爆沈をした戦艦陸奥の記念館を過ぎ、東端の両源田港までの約4kmの往復道を歩いて、トンネルを抜けて島の南側に出た。
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