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寄稿日: 平成29年05月21日(日) 寄稿者:宮本和夫  灘の生一本のみなもと「宮水」と酒蔵めぐり

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  5月12日(金)午後から雨が降る予想が21:00以降に延びたとのことだったので、 鐘華会本社支部の同好会「日本人の心・視て歩き」の第109回の行事〜灘の生一本のみなもと「宮水」と酒蔵めぐり〜に参加した。
今日の行脚経路は、先ず西宮神社へお参りしてから宮水発祥の地を経由して白鷹酒造の禄水苑へ次いで日本盛酒蔵通り煉瓦館へ。 そして懇親会場である阪神今津駅前の焼き鳥専門店「鳥貴族」で一献というコース。
13:30阪神電車西宮えびす改札口に20名が集合した。
  西宮神社は毎年1月10日のえびっさんの日に福男を決めるために、神社の表大門に集まって一斉に本殿に向かって駆け抜けていく「走り参り」の様子がテレビで放映される。 また、毎年プロ野球の阪神球団が優勝祈願をしている神社でもある。参拝に訪れたのは今日が初めてである。
     
西宮神社表大門〈重文〉 西宮神社本殿 御朱印
  先ず、御朱印をお願いしている間に、本殿にお参りして境内を見学。 この西宮神社は日本に3500社ある、えびす神社の総本社で主祭神えびす大神である。同行者の説明によると、西宮は住吉神社に対して西の宮にあたるとのこと。 また、境内の隣に傀儡師が住んでいた場所があり、彼らが全国を行脚し、えびす神の神徳を説いたことによりえびす信仰が全国に広まったそうである。 西宮神社から宮水発祥の地へ赴く。
    事務局より配布された資料によると日本酒造りに欠かせない良質の地下水がある箇所は、 海岸から1kmぐらいのところにある浅井戸から湧き出す六甲山系の伏流水で、この水を「宮水」と呼び、発祥碑のある場所の周辺、およそ500m四方の地域の井戸からしか得られない。
この水は当初「西宮の水」と言っていたが,やがて略されて「宮水」と呼ばれるようになったとのこと。
日本一の酒どころ灘五郷にて単一の酒蔵で造られた純米酒の日本酒を「灘の生一本」と呼ぶ。五郷とは、西宮郷、今津郷、魚崎郷、御影郷、西郷をいう。 この西宮地域には、西宮郷と今津郷とがある。
本日は、この内の西宮郷を散策する。
宮水発祥の碑
  西宮郷には、500m四方の狭い地域に北山酒造(島美人)、本野田酒造(金鷹)、 木谷酒造(喜一:喜は俗字の七が三つ)、日本盛酒造(日本盛、惣花)、松竹梅酒造(灘一)、白鷹酒造(白鷹)、白鹿酒造(白鹿)、國産酒造(灘自慢)、 大澤本家酒造(寶娘)、万代大澤酒造(徳岩)、辰馬本家酒造(黒松白鹿)、と西宮郷と隣接する今津郷の今津酒造(扇政宗)、 大関酒造(大関,大阪屋長兵衛)の13軒の酒造会社が、この宮水を使用して日本酒を造っており、これらは灘生一本の銘酒として有名である。
    宮水発祥の碑より白鷹酒造の禄水苑に向かう。 禄水苑内には、ショップ「美禄市」、蔵BAR 、白鷹集古館、東京竹葉亭西宮店があり、道路を挟んだ北側に白鷹の工場がある。 ここは、試飲するのに、200円を要し、それも3種類の中から1種のみで、しかも試飲できる量も目分量で約40cc程度であった。不満であり正直、高い。ぼりすぎの感を否めない。 資料館も併設されており、よく管理されているが何の説明もなく案内もなかった。ここでは、白鷹の燗をして美味い「極旨口」と冷やで美味い「極辛口」と謳われている500cc各1本を購入した。 飲んだ後の鶴首の緑と青の空瓶を一輪挿し用にする名目でお土産とはせずに自家消費としたい。
次いで訪れたのが、日本盛の酒蔵通り煉瓦館である。ここは、1階にレストラン、売店、利き酒コーナー、ガラス工房などがあり、 2階には100名程度入れるイベントホールやその他、食事や各種会議ができる部屋が設けられている。
白鷹酒蔵の禄水苑
   
 
日本盛 煉瓦館 試飲コーナーにて談笑する筆者
  ここは支配人の丁寧な説明があり、しかも試飲は無料でおかわり自由。約1万坪の日本盛の醸造工場が隣接している。 案内してくれた支配人は、日本盛を途中退社して実家の山口県の銘酒「獺祭」の蔵元旭酒造の社長を引き継いだ旭酒造の現社長と日本盛へ同期入社した仲間で、 その関係で「日本盛」と「獺祭」をお互いにセットで販売してお互いに売り上げを伸ばしているとのこと。
  ここでは、銘酒「獺祭」の大吟醸の50%研ぎを2本と、試飲した生姜入り甘酒が美味しかったので、ささやかながら母の日のお土産として1本だけ400円で購入し、 懇親会会場である阪神電車今津駅前の「鳥貴族」へ向かった。
  いつもは、懇親会が済んで家に帰るまでには、必ず、もう1軒立ち寄って飲み直しと腹ごしらえをして帰るのだが、この度はその必要がなかった。 あれだけ、食べて飲んで一人当たり2000円と格安。中でもハイボールを注文すると、くじ引きがあり、さらにハワイ旅行があたるWEB上のルーレットに参加できる。 おそらく全員で10杯以上発注したであろうか?誰もあたらなかったが・・・他人事ながらわくわく感を楽しむことができ大いに盛り上がった。 また、店員が羽織っている黒地の半纏の背中には、「国産国消」という文字が白字で書かれており我が意を得た思いがした。また、店員さんも明るく居心地の良い気持ちのいい店であった。
  次回の「日本人の心・視て歩き」の行事は110回目の節目となる行事で、滋賀工場近くの来迎寺とカネカ滋賀工場のご厚意により、滋賀工場の見学が盛り込まれているそうです。 さらに昼食には有償ではあるが工場食がいただけるというおまけ付き。
  この同好会行事の参加にあたっては、そのほとんどの行事が連絡とか予約が不要で、朝起きてその時の体調により、決められることが、 老々介護と産婦人科と泌尿器科以外のほとんどを受診している身にはほんとうにありがたい。
  事前に事務局が用意してくれた添付資料と紹介してくれているウエブ上の資料を垣間見れば聖衆来迎寺もかなりの由緒あるお寺のようで、 こんなお寺が滋賀工場の近くにあったとは、若し知っていたら出張の帰りにでも立ち寄っておくべきだったが時既に遅し。 折角の機会であり、個人では、訪れることができないであろう滋賀工場の見学と併せて是非訪れてみたいと思っている。 今回は工場食の件もあり、参加人数の概数をつかみ、工場に迷惑がかからないようにしておくために、世話人に参加有無の連絡を要するが、これは当然のことである。
  尚、当日の西宮郷の散策の詳細については、鐘華会本社支部のHP、下記アドレスに資料や写真が詳しく掲載されている。
(http://kanehanakai.jp/honnsya/170512nkma%20nada.html)

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