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寄稿日: 平成29年12月23日(土) 寄稿者:波戸義雄  学生達と歩く「室戸貫歩」と高知市内巡り

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  11月25日〜26日に「室戸貫歩」に参加してきた。 今年57回目となる高知大学空手道部主催の室戸貫歩は、高知大学朝倉キャンパスから室戸岬まで約90qを30時間以内に歩くもので、 参加者の殆どが学生で、教職員・一般の参加も認められており、高知の名物行事となっている。 今回は6回目の参加で、今年71歳で100キロウォークを始めたMさんのサポートも兼ねて参加した。
  三宮から夜行バスに乗って高知駅に5時50分に着いた。JR土讃線に乗って5つ目の朝倉駅で降りて、高知大学朝倉キャンパスに行き、 受付を済ませて歩友や昨年お会いした車椅子で参加されている方と話をしながら待った。 出発式の後、路面電車が通っている道路に面した正門から9時にスタートするのであるが、 カウントダウンが始まり「・・3・2・1・0、青信号になるまでお待ちください」と言われて何時も待たされるので、 皆が笑う楽しいスタートだった。
  しばらく歩いて鏡川に下りて河川敷を歩き、Mさんのために国道に出て、 竜馬誕生地・路面電車・高知城・山内神社などの観光案内を行いながら歩いた。 特に地図などは渡されずに国道を歩き続け、ゴールまでの距離が判らないので、 道路標示の室戸までの距離プラス約6qが室戸岬のゴールだと説明した。
  24q地点の海沿いの香南市赤岡で、国道を離れて歩くと集落の中に「津波避難タワー」があった。 南海トラフ地震の津波対策で建設された建物で、海沿いに百ヵ所以上設置されている。 夜間歩行では、山沿いの集落で暗がりでも判るように、道に沿って青いライトの点滅した避難道を多数見かけて、 共に太平洋に面した土地ならではのものと思った。その後、海岸沿いの堤防を歩いたが、 遠くまで見渡せて景色は良いのだが、遥か先に見えている岬の先端を越えなければならないことに気が滅入った。 室戸貫歩は、部・サークル活動や各種団体のサポート隊が多数登録されているのが特徴で、 食料・飲み物・着替え・雨具などを車に預けているため、軽装で歩いている人が多くいて、 全ての荷物を背負っている我々は、それを見て羨ましかった。
  夜須の道の駅を過ぎて、国道から離れて自転車道を歩いていると、車が通らなくて景色もきれいで、気持ちよく歩けた。 道に沿って土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線(42.7q)が通っていて、 安芸市営球場でキャンプを行っている阪神タイガースを応援する「阪神タイガース号」を見ることが出来た。 この道は遍路道でもあり、途中に無料で宿泊させてもらえる善根宿、コーヒーなどの飲み物や菓子を置いている無人の接待所などが有り、 歩行中に室戸方面から歩いて来た、大勢のお遍路さんとすれ違った。
  安芸市に入る手前の17時50分頃に、曇り空だったが雲の隙間から夕陽を見て、やがて夜間歩行となった。 安芸市街を抜けてしばらく歩いて、18時前にコンビニで夕食休憩を取った先に、室戸貫歩を応援するイルミネーションが有って、 いつも元気を貰っている。この先は民家や街灯の少ない暗いところを歩くので、懐中電灯を点けていても足元注意である。
  鉄道の終点奈半利から室戸市内までの約23qの間にはコンビニは無いが、 奈半利から7q地点の羽根岬で22時からボランティアによる接待がなされていた。 しかし、これまで羽根岬を通過するのが22時前だったので、接待を受けたことが無かった。 今回はMさんのお陰?で22時14分に着いて、初めて接待を受け、豚汁を食べた後、おでん・おにぎり・果物・菓子等もありますよと言われ、 遠慮なくおでんとおにぎりをご馳走になった。来年は歩く速度を落としてでも接待を受けたいと思った。
  日付が変わった2時12分に、ゴールの約6q手前のコンビニに着いて、前祝のビールで乾杯を行い、3時32分にゴールした。 後日大学のHPで結果が報告され、今回の参加者は434名で完歩者276名(完歩率64%)となり、我々は58番目だった。 室戸貫歩は約90qではあるが、100キロウォークの範疇に入れており、Mさんは今年6回目、私は通算101回目の完歩となった。
       
01.キャンパス内での出発式 02.赤信号で待たされたスタート 03.鏡川河川敷を歩く 04.龍馬生誕地
       
05.路面電車100形 06.津波避難タワー 07.海岸沿いを歩く 08.自転車道を歩く
       
09.阪神タイガース号 10.善根宿 11.接待所の中 12.海に沈む夕日
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13.応援イルミネーション 14.羽根岬の接待所 15.Mさんとゴール -
  歩いて20分程戻ったところにある海浜活動センターが仮眠所になっていて、 シャワーを浴びて着替えを済ませ、2時間ほど仮眠した。7時に高知市内まで送って貰えるバスに乗り、9時1分にはりまや橋で降りた。 道路向かいの切符売り場で、MY遊バスチケット(千円)を買い、9時8分発のバスに乗った。 このチケットは路線バスが走っていない五台山を経由して桂浜に行けるのと、桂浜から高知駅までの路線バスと市内の路面電車の運賃無料、 観光施設の入場割引などの特典が付いていた。
  9時26分に五台山展望台で降りて、高さ139mの山から突き出した展望台に行くと、高知市内や浦戸湾などが360度一望でき、 絶景ポイントだった。そこから少し歩いて、四国八十八カ所第31番札所の竹林寺に行った。車遍路で7回、観光で2回訪れていて、 Mさんに遍路の作法を教えながら、本堂と大師堂をお参りした。折しも「竹林寺秋まつり」が開催されていて境内が賑わっており、 無料となっていた鎌倉後期に夢窓国師によって作庭されたと伝えられる竹林寺庭園を拝観した。紅葉と庭のバランスが素晴らしく、 良い時期に拝観できたと感謝した。境内の階段を下りて山門までの道は、竹林寺で一番好きな場所で、特に新緑や紅葉の時期には素晴らしく、 新郎新婦の写真撮影が行われていて、華やいだ雰囲気だった。時間が無くて入れなかったが、寺の横には兵庫県花「野路菊」を発見命名した、 「日本植物分類学の父」牧野富太郎博士の業績を記念して作られた「県立牧野植物園」がある。 以前ここで牧野博士が命名した、葉緑素を持たない寄生植物「ヤッコソウ」のことを知り、 開花時期に合わせて高知を訪れたことを思い出した(写真添付)。
  その後、MY遊バスで桂浜に行ったが、雨が降りだしてきた。坂本龍馬像を見て、先端の龍王岬に行ったが、歩いて来た室戸方面は霞んでいた。 12時発の路線バスで高知駅に行き、路面電車に乗って高知城前で降り、日曜市を見学してから「ひろめ市場」に行った。 中は超満員で、好きな飲み物と食べ物を買ってきて食べられる椅子席は空きが無く、店に入って鰹のタタキと塩タタキ等を注文して、 Mさんと無事完歩できたことを祝って飲んだ。商店街を歩いた後、雨が土砂降りだったので路面電車に乗って高知駅に戻り、 15時44分発のバスに乗り、舞子で降りて20時17分に帰宅した。
       
16.仮眠所の海浜活動センター 17.MY遊バス 18.展望台からの高知市街地 19.賑わっていた竹林寺
       
20.竹林寺庭園 21.山門前の紅葉 22.牧野植物園正門 23.野路菊と説明版
       
24.参考 蟻が受粉中の
ヤッコソウの花
25.坂本龍馬像 26.雨が降って来た桂浜 27.龍王岬から室戸方面を望む
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28.超満員のひろめ市場 29.鰹の塩タタキ - -

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