高砂支部ホームページ
リンク先:(下記テーブルに示す箇所をクリックするとクリックしたエリアにリンクすることができます)
1.高砂支部だより(支部役員名簿や行事予定、その他連絡事項) | |||||||
2.高砂支部同好会活動の内容(活動予定及び直近の活動報告を記載) | |||||||
世話人名簿 | 囲碁・将棋 | ウオーキング | グランド・ゴルフ | 予備 | |||
ゴルフ | ハイキング | カラオケ | 文化展 | 予備 | |||
3.ネットワーク便り | 4.高砂文庫 | 5.故郷たより | 予備 | 予備 |
H24高砂文庫-9
「我が郷土高砂の歴史」 道徳教育の副読本に登場した工楽松右衛門 (掲載日:2012年4月10日) |
|
吉田 登 |
大阪府狭山池博物館長 工楽善通氏 |
私は昨年(平成二十三年)の五月に、初代工楽松右衛門の七世で、現在大阪府狭山池博物館長をされている |
兵庫版道徳教育副読本について、その趣旨・内容等について紹介しておく。 副読本作成の趣旨は、兵庫ゆかりの人物を取り上げるなど、地域の特性を生かし、子どもたちの興味や関心を高めながら、郷土に誇りをもち、人と人とのつながりや社会の中での自己の責任や義務、役割を自覚するなど、自己の生き方のよりどころとなるような心に響く魅力ある副読本を作成し、(中略)兵庫の道徳教育のさらなる充実を図る、というものである。 副読本(教材)は四種類で、その名称は下記の通りである。 ◇小学校1・2年用 「こころ はばたく」 ◇小学校3・4年用 「心 きらめく」 ◇小学校5・6年用 「心 ときめく」 ◇中学校用 「心 かがやく」 また、教材の内容は、「先人の生き方」「自然」「伝統と文化」「震災の教訓」の四つの分野から成っている。 |
|
|||||
函館山から函館港を望む | 「高田屋嘉兵衛 本店の地」 の石碑 |
嘉兵衛は淡路島の都志の浦から兵庫津に出てきて間もない頃で、歳は凡そ二十四だった。それ以降、嘉兵衛は松右衛門を「松右衛門旦那」と呼び尊敬した。嘉兵衛は寛政十一年(一七九九)東蝦夷地に幕府直轄により、エトロフ航路を開くが、これを契機として幕府の蝦夷地経営に深く関わっていく。その経営の拠点として、箱館の港町開発のとき松右衛門は、嘉兵衛からの協力要請に応える。そして享和三年(一八〇三)、松右衛門の設計によって箱館の地蔵町の浜に築港し、文化元年(一八〇四)に巨大な船作業場をつくる。 |
工楽松右衛門の墓(高砂十輪寺) |
松右衛門が常々「人として世の中に役立てようという努力もしないで、べんべんと日を送るというのは鳥や獣にも劣る」と言っていた。彼は生涯にわたって、私心を去り世のため人のために尽す信念を貫き通した、高潔な人格の持ち主であっ松右衛門は、文化八年(一八一一)に、備後福山藩阿部候の依頼により「鞆の浦」の港湾施設の改修を行ったあと、その翌年高砂の自宅で病死する。享年七十歳であった。今年没後二百年にあたる。。 |
この度、工楽松右衛門は兵庫県における道徳教育の教材に取り上げられ、小学生とその家族及び地域にも、その趣旨が理解され橋渡しとなって、緩やかであっても幅広く顕彰されていくことを期待してやまない。 |