高砂支部ホームページ
リンク先:(下記テーブルに示す箇所をクリックするとクリックしたエリアにリンクすることができます)
1.高砂支部だより (支部役員名簿や行事予定、その他連絡事項) | |||||
2.高砂支部同好会活動の内容 (活動予定及び直近の活動報告を記載) | |||||
世話人名簿 | 囲碁・将棋 | ウオーキング | グラウンド・ゴルフ | ||
ゴルフ | ハイキング | カラオケ | 文化展 | ||
3.ネットワーク便り (10/6)(各部門内での行事予定【職場OB会】等々の連絡及び実施事項等) | |||||
4.高砂文庫 (寄稿コーナー:近況報告、紀行文、エッセ-、詩、短歌、俳句、ノンフイクション等々) | |||||
5.故郷たより (ふるさと便り:会員が居住する地域社会での出来事や歴史等の紹介) |
ウオーキング同好会 |
活動報告
平成28年9月15日(木) | 第80回例会:家島本島を巡るウォーキング | 執筆者:清水武史 |
平成28年9月15日(木) 第80回例会「ウォーキングコース」 |
8月の記録的な暑さも9月に入ると少しずつ和らぎ、ここ数日間は秋雨前線が停滞し、天気もぐずつき気味。 曇り空で太陽の直射はないものの残暑が残り少し蒸し暑いが、幸い、雨の心配はなさそう。姫路駅発の姫路港行きのバスで、参加者18人が姫路港桟橋に集合。 9時50分発高速ジェット船で家島諸島の家島本島真浦港に向け、出航!姫路港の沖合18kmの播磨灘に浮かぶ家島諸島はなんと大小44の島々からなり (全て姫路市に属する)、人が住んでいるのは家島本島、坊勢島、男鹿島、西島の4島のみだが、人口は全体で6000人程。 目指す家島本島は諸島のほぼ中央にあり、家島諸島人口の約6割を占め、中心的な島となっている。 島の歴史は古く、豊かな海の幸と共に旧石器時代から人々が住んでいたと思われる遺跡もあり、 穏やかな瀬戸内の青い海から醸し出される風光明媚な島で江戸時代の地誌「播磨鑑」に家島十景として10の景勝地を紹介している。 ほとんど風のない穏やかな播磨灘を白い波しぶきを上げ、沖合の島々を楽しみながら30分程で島の玄関口真浦港に入港。 今日のウォーキングコースは「家島十景」の景勝地の6個を走破し、古くから島民に愛されている家島本島の3神社をお参りする家島を見るベストコース。 真浦桟橋を出ると正面に「どんがめっさん」という亀の形をした巨石が我々を迎える。主人の帰りを待ち続けた亀が岩になったと伝えられ、 水天宮として地元の信仰を集めている。すぐ近くに、平成16年改修し、鳥居、社殿共に真新しい真浦神社がある。 島産業の要の漁民、海運業等船舶関係者がその年の初乗りに安全を祈願する大事な神社である。 真浦の古い町並みの狭い路地を通り抜け入り江となっている海岸線を東へと進むと、真浦地区から宮地区に入る。 宮地区の海岸線背後の山側の路地を登って行くと眼下に真浦港の東隣に当たる宮港を見下ろせる高台の道路に出る。 この高台の道路をしばらく進むと家島十景「宮浦夜泊」に来る。青く澄んだ穏やかな入り江にある宮港に船を寄せ停泊した時の風情の素晴らしさが漢詩で歌われている所だ。 この高台道路を下って、狭い路地に入って行くと再び海岸線に出て宮浦神社に来る。この神社は家島十景で「白髪霊祠」と呼ばれ、 青い海に松が映える景勝地だったようだが、今は周囲に建物が立ち、その面影は失われている。 更に、海岸線に沿って東に歩を進めて行くと砂浜が広がる清水浜海水浴場辺に来る。民家も少なくなり、家島の東に伸びる天神鼻の岬がくっきり見渡せ、 その先、播磨灘を経て、遠く網干、室津、赤穂の街々も見える快適なウォーキングエリアだ。海からの冷たさを感じさせる微風が蒸し暑さで汗ばんだ肌を撫で、とても心地良い。 海岸線の先端の天神鼻の岬に見える石の鳥居がだんだん大きく見え、家島神社にやって来る。この家島神社は、家島十景では「天満霊樹」と呼ばれ、 神社付近の霊気漂う原生林の美しさを表現している。菅原道真が平安京から太宰府に向かう途中に立ち寄ったと言われる所でもあり、 幕末には姫路藩が外国船追い払いに備えた砲台設置跡もある歴史的にも興味深い所だ。 大きな石の鳥居を潜ると目の前に急勾配の長い石段が現れる。この石段は170から180段あり、そこを登りきるとやっと本殿に辿り着く。 本殿は樹林に囲まれているが、細長い境内を出て、尾根を西に歩いて行くと家島諸島のベストビューポイントと評価され、島民の憩いの場でもある清水公園に来る。 家島十景では「監館眺望」と呼ばれ、江戸幕府が海上警備の為に設置した見張り所の館があった所だ。家島諸島の島々、播磨灘を経ての播州の街並み、 更に遠くには四国の山並みも見渡せる。公園内の整備も良く、素晴らしい景観を楽しみながら弁当を広げてのランチタイムとなる。 素晴らしい景観を後にして、尾根を西の方向に樹林の中を下ると「チンカンドー古墳」という変わった名前の遺跡があり、 更に進んでいくと、再び、宮地区の古い街中に入って行く。その街中の路地に突如として見える赤い旗、家島十景「赤坂清水・櫻谷雪景」に当たる所であるが、 今では、小さな寺と湧水井戸あるだけで、特に見所はない。しかし、昔日は「破風の井戸」の名で親しまれ、この地区の貴重な水源であったようだ。 今は、赤穂市の水道水を海底パイプラインで送水されている。 街中を南に進み、小さな峠を超えると先ほどの海岸線とは反対の島の南の海岸線になる「網手の浜地蔵」に出くわす。 真新しく整備された地蔵さんだが、残念ながら、名前以外の案内板もなく、由緒は不明。この地蔵さんを過ぎると再び峠越えの道となり、 島の中央を横切る南北道を北上し、真浦港へと向かった。 まだ残暑の残る中、10km程度の距離であったが、アップダウンの道が多かった為か全体的に些か疲労気味。 しかし、姫路港行きの定期船出航時間迄50分程あり、最後に、余力を絞って、往復で約30分弱の真浦港桟橋の背後に立つ飯盛山頂の家島十景「間浦古郭」に登った。 古郭とは城跡のことで、ここからの見晴らしも素晴らしく、額の汗を拭きながら、眼下に見渡せる真浦港の美景を堪能した。 家島は釣り人なら有名な場所だが、観光としてはあまり知られておらず、実際にウォーキングしてみると、見所も多く、 高台からの景観のすばらしさを各所で満喫できるロマンチックな島だった。潮の香りが漂う船上で、心地よい疲労を感じながら、 全員無事、14時40分発の定期船で姫路港に向かい、帰路についた。 |
(下記写真はクリックしますと拡大写真を見ることができます。
また、拡大写真をクリックしますと元の写真に戻ります)