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(会長:笹間美之 世話人:神野久典)

平成28年12月17日(土) 第83回例会 :「垂水の史跡を訪ねるコース」 執筆者:谷口 正和

  平成28年12月17日(土) 第83回例会「ウォーキングコース」
         山陽電鉄「西舞子駅」北口 → 大歳山遺跡公園 → 吉祥山・多聞寺(實相寺)→ 多聞六神社 → 学が丘南公園
          → 高丸交差点 → 五色塚古墳・小壺古墳 → 垂水駅前・・・例会に引続き、居酒屋「万」にて忘年会

 12月も半ばを過ぎ師走の喧騒が聞こえるなか、12月17日(土)9時30分、山陽電鉄「西舞子駅」北口に参加者20名が揃った。 本日はウォーキングの後、忘年会と云うことで、朝少し早めの集合となり全員集合までやや寒い思いをしたが、前日の厳しい寒さより気温は4℃位高く、 風も前日の強い北風が弱い西風に変わり、雲ひとつない青空に恵まれた。恒例の会長挨拶とコース説明をさっと済ませて、早速歩き始めた。

 まずは、駅前の濱崎商店前の生活道路を道なりに進み舞子保育園を右に見て左折する。次に70mほどで右折して150mほど進むと大歳山遺跡公園の高台が見えてくる。 この辺りは大歳神(おおとしのかみ)を祀る大歳神社があったため大歳山と呼ばれた地であるが、周りは開発によって削られ遺跡の高台が残った。 ここは高さ30m位であるが、明石海峡大橋や淡路島が一望できカメラマンに人気の地である。 この遺跡は、明石原人の発見者である考古学者の故・奈良信夫博士によって大正末年から昭和初期にかけ発掘調査され、旧石器時代から石器時代の竪穴住居の焼け跡、 前方後円墳、円墳、石器、土器などが発掘された。公園内の竪穴住居は1972年に復元されたもので1974年に神戸市が遺跡公園として整備した。

 大歳山遺跡公園の階段を下りて多聞寺に向かって、舞子駅から垂水警察方面に延びる県道487号線に出て、北に向かって緩やかな登りが続く歩道を歩く。 第二神明道路の高架をくぐってしばらく登ると多聞南交差点に着く。交差点を斜め左に入り歩道のない狭い道を進み、宅配すし店「銀のさら」の角を右に入ると、 すぐに多聞寺に着いた。多聞寺は861年(貞観3年)に天台宗の僧、慈覺大師圓仁(794~864年)によって開かれた寺で、山号は「吉祥山」で、本尊は「毘沙門天」である。 ここは、境内の弁天池の曲橋とカキツバタの花の景色が綺麗で「こうべ花の名所」のひとつに挙げられている。 神戸市内には他にも、北区有野町唐櫃(からと)に、平家「平清盛」ゆかりの福原京の守護寺であった真言宗の「六甲山多聞寺」と、北区長尾宅原に、 曹洞宗の「北野山多聞寺」がある。このほかに加西市にも多聞寺があり、こちらは黒田官兵衛の家臣であった槍の名手「後藤又兵衛」の一周忌に合わせ、 又兵衛の三男の佐太郎が大坂夏の陣で討ち死にした父と兄を弔うために建立した曹洞宗のお寺である。

 因みに毘沙門天は、仏教における天部の仏神で、持国天、増長天、広目天と共に四天王の一尊に数えられる武神であり、四天王では多聞天として表わされる。 そのルーツはインド神話の財宝神クベーラ(ヴァイシュラヴァナとも称された)にあり、中央アジアを経て中国に伝わる過程で武神としての信仰が生まれ、 四天王の一尊たる武神・守護神とされるようになった。 毘沙門という表記は、ヴァイシュラヴァナを中国で音写したものであるが「よく聞く所の者」という意味にも解釈できるため、多聞天(たもんてん)とも訳された。 日本では四天王の一尊として造像安置する場合は「多聞天」、独尊像として造像安置する場合は「毘沙門天」と呼んでいる。

 多聞寺を出てすぐ近くにある多聞六神社に向かう、石段を数えながら81段を登りきると、まだ散らないで残っている紅葉が迎えてくれた。夫々さっと参拝を済ませ、 また石段を下って、県道487号線まで戻る、多聞六神社のすぐ隣に白髭大明神と記された連続した鳥居のお稲荷さんがあったが先を急ぐのでスルーする。 もと来た道487号線を下り、第二神明道路の高架の手前を左に曲がり、第二神明道路の高架下に沿う緩やかな登り道を真っ直ぐに歩いて、学が丘南公園入口に着く。 豊かな自然を残しよく整備された公園内を抜けると、高丸インターが眼下に見える交差点に出た。第二神明道路の上にかかる橋を車の流れを見下ろしながら渡る、 この辺が本日のコース中、最も高い地点(標高90m位)で、ここから先は下る一方の道となる。

 高丸の交差点からの下り道を歩いてすぐ、星陵台中学前のバス停を過ぎると、次に県立星陵高校の県立とは思えない立派な校舎の前を通る。 続いて、県立神戸商業高校を略した県商前バス停を過ぎ、更に垂水郵便局を過ぎ、星陵台交差点で斜め左に入り、 みなと寿司の前を少し歩いてY字路を右手に折れると霞ヶ丘方面に降りる坂道に入る。 ここからはかなり急な下り道で見晴らしもよく、しばらくすると五色塚古墳が先に見えてくる。五色塚古墳は淡路島を望む台地の上に築かれた前方後円墳で、 その全長は194mと兵庫県で一番大きな古墳で西側には直径70mの円墳、小壺古墳が築かれている。 古墳の発掘調査と復元工事は昭和40年から10年の歳月をかけて行われたそうで、管理事務所には発掘された鰭付(ひれつき)円筒埴輪や鰭付朝顔型埴輪などが展示されている。 この前方後円墳の円墳部分は広場となっており、階段を利用して登れば、明石海峡大橋や淡路島が眼下に広がる絶景スポットとなっている。 此処での恒例の記念撮影を元から予定していたが、偶々その場に居合わせてくれた人にお願いしてパチリとシャッターを押してもらうことが出来た。 五色塚古墳を後にして住宅街の中の狭い道を右に左に曲がりながら歩き、最後は究極の細道と階段を下り、高尾子安地蔵尊の横を通って垂水駅前に着いた時刻は12時22分で、 忘年会の予約時刻12時30分にピッタリであった。


(下記写真はクリックしますと拡大写真を見ることができます。
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西舞子駅前 大蔵山遺跡案内板 大蔵山遺跡公園より明石大橋
復元竪穴式建物 多聞寺門前 多聞寺境内
多聞寺鐘楼 多聞寺本堂 多聞六神社鳥居
多聞六神社石段 多聞六神社本堂 小壷古墳
五色塚古墳案内板 五色塚古墳 五色塚古墳より明石大橋を臨む
五色塚古墳・後円部より淡路島 五色塚古墳・前方部 五色塚古墳・後円部
 
懇親忘年会1 懇親忘年会2  

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