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活動報告

(会長:笹間美之 世話人:神野久典)

平成29年10月14日(土) 第93回例会:
          佐用の里から平福宿へ
執筆者:波戸 義雄

  平成29年10月14日(土) 第93回例会「ウォーキングコース」
   姫新線「佐用」駅 → 少女像 → 大イチョウ → 常徳寺 → 長尾廃寺跡
      → 佐用都比売(さよつひめ)神社 → 宝篋印塔・円応禅寺廃寺 → 常光寺 → 武蔵初決闘の場
            → 平福宿 → 道の駅「宿場町ひらふく」→ 智頭急行「平福」駅(解散)     ≪全行程 約7km≫

 前日夕方では例会中止となる降水確率60%だったが、当日朝には50%に下がって開催出来るようになった。 加えて、日頃の行いの良い人達ばかり集まったのか、雨に降られることは全く無く、姫新線佐用駅から智頭急行平福駅まで、 参加者10名で楽しく歩くことが出来た。

 11時に佐用駅で降りて会長の挨拶の後、駅前の「さよ姫」をモチーフにした少女像から11時4分にスタートした。 最初に訪れた樹齢千年を超える県天然記念物の大イチョウでは、根回り約10mの大きさに圧倒された。 犬の散歩で通り掛かった地元の人から、何回も落雷にあって、その跡が幹表面に黒く残っていること、 衰弱した時に樹医の治療を受けて生き返ったことなどを聞いて、数々の試練を乗り越えて来た大イチョウに感銘を受けた。

 大イチョウ近くの常徳寺境内には、古代寺院万願寺のものとされる塔心礎が手水鉢として残っていた。 後で訪れた長尾廃寺、円応禅寺廃寺などから、この地が山陰と山陽を結ぶ交通の要所として栄えていたことは、 現在の鉄道網・道路網を取り外した時の自然の地形から推察することが出来る。

 寺を出て、平成21年8月の台風9号による甚大な大水害の後で川底を下げる改修が行われた佐用川沿いに歩き、 平成27年に新設された新佐用橋を渡った。通路か敷地か判別の付かない佐用小学校と佐用高校の間を行くと、 田んぼの中に長尾廃寺跡があった。置かれていた塔心礎は白鳳時代のもので、説明板には鉄の生産で賑わっていて、 隆盛を極めた仏教文化がこの地で花開き、法隆寺式伽藍を持つ立派な寺院が建立されたと書かれていた。

 次に訪れた延喜式内社・佐用都比売神社は、播磨風土記に記載されている「讃用都比売命(さよつひめのみこと)」を 祭神として祀られている古い神社で、宮本武蔵が諸国修行に出かける前に17日間参籠して武運を祈願した神社としても知られている。 ここで12時になったので、緑に囲まれた静寂な境内で昼食休憩を取ったが、やぶ蚊が多く、刺された人が多数いた。

 12時30分から午後のウォークを開始し、佐用川を越えて円応寺集落に入ると、 大イブキ(ヒノキ科ビャクシン属の常緑高木)に守られているように、高さ約2mの宝篋印塔が立っていた。 南北朝時代の特徴を有し、県指定文化財となっている。その奥の観音堂の礎石は、 今はない北山円応禅寺の大伽藍に使われていたものを転用したとされている。

 中国自動車道の下を抜けて国道から離れ、坂の上の常光寺に行くと、山門横に「伊能忠敬宿泊之地」の石碑が設置されていた。 1800年から17年を要して全国を測量した伊能忠敬測量隊が、1813年12月23日に常光寺に宿泊したことを後世に伝えようと設置したもので、 日本全国を歩いて地図を作った伊能忠敬は、ウォーキングを愛好するものにとって神様のような存在である。

 利神(りかん)小学校の縁を歩いて、佐用川に架かる金倉橋を渡ったところに、 宮本武蔵初決闘の場と伝えられる「平福藩処刑場跡」があった。武蔵が13歳の時に、新当流の有馬喜兵衛と決闘を行って勝利し、 以来29歳までに60回以上の勝負を行って勝ち続けた始まりの場所で、解説のための石碑が建てられていた。 そばに置かれていた六地蔵は、処刑された人の供養のために、村人が建立したと伝えられている。

 因幡街道の宿場町平福宿に入り、佐用川沿いの川座敷や土蔵群などが並ぶ川端風景を見学し、 宿場町を歩いて今年3月にリニューアルオープンした道の駅「宿場町ひらふく」に寄って、黒豆枝豆等の土産を買ったり、 アイスクリームを食べたりして休んだ。道の駅から見える利神城跡は、 標高373mの山上に1349年赤松氏一族の別所敦範によって築城された山城で、道の駅は仰ぎ見る好位置に有った。 道の駅を出て、江戸時代の町屋の代表的な建築様式を再現した郷土資料館を周囲から見学して、 14時7分にゴールの智頭急行平福駅に着いた。前日の10月13日に利神城跡が国指定史跡になったとの横断幕が飾られていて、 その前で集合写真を撮って、14時23分発の列車に乗って家路に着いた。

へのリンク

(下記写真はクリックしますと拡大写真を見ることができます。
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1.少女像前から、いざ出発! 2.佐用の大イチョウ 3.地元の人から説明を受ける
4.常徳寺境内の手水鉢 5.改修された佐用川と新佐用橋 6.長尾廃寺跡
7.佐用都比売神社で昼食 8.大イブキと宝篋印塔 9.円応寺礎石の説明板
10.常光寺と伊能忠敬宿泊の石碑 11.平福藩処刑地跡の六地蔵 12.武蔵初決闘の解説石碑
13.川端の川座敷や土蔵群 14.平福宿を歩く 15.道の駅で買物
16.道の駅から望む利神城跡 17.平福郷土資料館 18.ゴールの平福駅

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