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(会長:笹間美之 世話人:神野久典)

平成29年11月16日(木) 第94回例会: 「野路菊を訪ねて」 執筆者:横山 浩

  平成29年11月16日(木) 第94回例会「ウォーキングコース」
         神戸地下鉄妙法寺駅(スタート)~野路菊の丘~奥須磨公園~多井畑厄神~奥須磨公園(昼食)
                     ~須磨離宮公園(休園通過)~須磨寺~山陽電鉄須磨寺駅(ゴール)

 あちこちから紅葉の便りが届き、寺社の夜間ライトアップの写真が新聞を彩り始めた11月半ばに、第94回例会を催した。 寒気団が南下して気温が下がり、風も冷たいが日差しがあるのでまずまずのウォーキング日和。 風邪で1名欠席したが19名が参加。定刻の10時に「ご安全に」と声掛けして神戸地下鉄妙法寺駅を出発した。

 横尾山の北裾に駅があるので、道はすぐ登りにかかる。付近には学校や団地が多いので、整備された道路脇の歩道を歩く。 横尾山(312m)には風化した花崗岩の尾根筋で小さな山がいくつか連なり、低山ながら一帯はアルプスの様相を呈する。 登山家・加藤文太郎らは横尾山を「神戸槍」と呼んだ様だが、麓に居るので山容はハッキリしない。

 横尾小学校前を通り、六甲全山縦走路を横切ると、啓明学院の裏手に出る。 中高一貫教育を提供する、キリスト教メソジスト派の私立中学校・高等学校である。 この辺りに来て横尾山の斜面を見上げると、中腹に少し黄色の花が混じった白い野路菊が、一面に咲いているのが見てとれる。 森林ボランティアの「よこおみち森もりの会」の人達が、須磨ニュータウン周辺の放置されていた森林や緑地で、 「人と自然が共生する癒しの場づくり」や「豊かな自然環境を守り育む」ため、6年前にクズ等を除去して整地し、 大塩町日笠山の「野路菊の里」から苗を移植し、「野路菊の丘」と命名したそうである。 階段状に登り道も整備されているので上ってみると、2000平方メートル程の植栽地に、野路菊がまさに満開である。 菊の花越しには明石大橋が一望でき、遠く家島らしき島影も認められ、眺望絶佳である。

 名残を惜しみながら次の目的地へと南に下る。「奥須磨」、「須磨」と二つ並ぶゴルフ練習場の間を西に下るとすぐ奥須磨公園で、 西の隅に「多井畑厄除八幡宮」が静まりかえっている。須磨に配流された在原行平や、 一の谷の合戦の際には源義経も祈願したと伝わる日本最古の霊地。 1月の「厄除大祭」には全国から約80万人もの参拝者が訪れるという。我々も参拝を済ませ、奥須磨公園の日溜まりで、 園外保育に来ている3才くらいの幼稚園児たちが、賑やかに遊ぶ声を聞きながら、昼食を食べる。

 食後の腹ごなしとばかりに下ってきた坂道をゴルフ練習場まで上り、高倉台へと南東に進む。 ここら辺りも昭和39年に運転開始したベルトコンベヤで土が運ばれ、「山、海へ行く」でできた、 面積900haの須磨ニュータウンの一角である。道の左側に私立の神戸女子大があり、少し行くと右側に元兵庫県立こども病院がある。 昨年5月にポートアイランドへ移転した後、跡地利用の条件が合わずに売却先が決まらず、取り壊されずに老残の姿をさらしている。 ニュータウンも半世紀を経過すると活気を失い、部分的なリニューアルは難しいのであろう。

 離宮を避けるため大きく北に膨らんで走る第二神明道路を潜ると、須磨離宮公園である。65歳以上の兵庫県民は無料なのだが、 木曜日の今日は残念ながら休園日。西へ脇道を入り須磨温泉「寿楼 臨水亭」の前を通り、最後の目的地の須磨寺に着く。

 須磨寺は真言宗の寺院で、本尊は聖観音。平安時代の初め、漁師が和田岬の沖で引き上げた聖観音像を祀ったという。 平敦盛遺愛の「青葉の笛」や弁慶の鐘、敦盛首塚、義経腰掛の松など、多数の重宝や史跡が存在する。 見所が多いので、ゆっくり見て回ると時間のたつのが早く感じる場所である。

 須磨寺門前の歴史を感じる商店街を通り抜けると、ゴールの山陽電鉄須磨寺駅。 今回の例会は、紅葉は今一つだったが、野路菊の丘が最高だったと満足したのは、自分だけだろうか?

へのリンク

(下記写真はクリックしますと拡大写真を見ることができます。
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1.妙法寺駅前出発 2.野路菊の丘案内板 3.よこおみち森もりの会掲示板
4.野路菊花壇1 5.野路菊花壇2 6.野路菊花壇3
7.野路菊の丘にて 8.野路菊の丘より明石大橋 9.多井畑厄神門前石段
10.多井畑厄神鳥居 11.多井畑厄神参道 12.多井畑厄神境内の紅葉
13.多井畑厄神本殿 14.奥須磨公園内にて昼食 15.須磨寺案内板
16.須磨寺門前参道 17.須磨寺門前 18.須磨寺境内
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19.須磨寺境内 20.須磨寺六角堂 -

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