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活動報告

(会長:笹間美之 世話人:神野久典)

平成31年2月16日(土) 「第109回例会 :古法華自然公園と加西アルプスを歩く」 執筆者:谷口 正和

  平成31年2月16日(土) 第109回例会「ウォーキングコース」
     スタート: 北条鉄道「播磨下里駅」→ 善防池、皿池 → 吊り橋 → (磨崖仏) → 笠松山山頂 → 大柳ダム
                 (古法華池) → 古法華自然公園、古法華寺 → 吊り橋 → 皿池 → 北条鉄道「播磨下里駅」

 11日には高砂でも雪が降った寒さも一段落し、春の兆しさえ感じられるようになった2月16日(土)10時20分、 北条鉄道の「播磨下里駅」前に参加者15名が揃い、恒例の挨拶と播磨下里駅の2名のボランティア駅長の話や加西アルプスの説明の後に歩き始めた。  まずは駅前の田んぼの間の農道を歩き、善防池と皿池の間の道を通って県道81号に出て右折すると すぐに古法華自然公園に入る分岐路に着く。

 この道を南西に歩いていくと道は徐々に登りになり、左手の古法華自然公園・東駐車場を過ぎた曲道から急に傾斜がきつくなり、 途中休憩を挟んでハァハァ云いながら上り切った頭上に吊り橋が見える。吊り橋をくぐるとすぐ左側に笠松山、善防山への登り口があり、 これまた急な山道を登って吊り橋を渡る。この橋は古法華を東西に横断する車道の上をまたいで架けられた高度感のある吊橋で長さはあまりないが、 下を覗くのも躊躇われ、歩くと結構揺れてスリルがある。

 笠松山と善防山は、低山ながら見晴らしの良い岩場の尾根道が馬の背のようで、ハイカーに人気が高く、加西アルプスと呼ばれている。 山全体が岩で出来ていて「君が代」に謳われているサザレ岩のように表面がゴツゴツしているので 急斜面でも歩きやすい。

 吊橋を渡った正面の岩場は鎖場となっているが岩のグリップがいいので四つん這いになって登れば鎖を使わずとも登れる。 この岩場を登りきると一気に視界が開け、正面は長石(おさいし)を切り出した跡の絶壁となっていて、今でも外周部では長石の切り出しが続いている。 又、視界の右側(西側)の絶壁には「ダルマ大師」と呼ばれる磨崖仏が見える。この岩場から道は二つに分かれ、片方は古法華寺にそのまま下る道。 もう一方は過去と現在の石切り場の間に残された狭い岩尾根を反時計回りに進み笠松山を目指す道で、この道を行く。 眺望のいい道が続き飽きさせないが、真夏は灼熱の太陽と焼けた岩盤と照り返しで、 脱水症状に陥りそうである。

 狭い岩尾根を廻ると俵を並べたような岩場に突き当たる。段差はあるが結構登りやすく岩場を登りきると古法華寺からの道と合流し、 低木の間の平坦な道が笠松山手前まで続く。本日は、ポカポカ陽気の土曜日でもあることから多くのハイカーが訪れ、 目前の笠松山頂上の展望台から周囲を見渡す人や 頂上手前の鎖場のある岩場を登る人たちが見える。

 岩盤の登山道を登っていくに連れ、後続のグループとの距離がだいぶ開いたところで、 携帯電話に少しばてて体調を崩したメンバーがいるとの連絡が入った。 丁度昼時であったので後続グループはその場で昼食休憩を取ってもらうことにし、先行グループはもう少し登り続け、 やっと笠松山に到着。三等三角点標石(点名:法華山)があり、 登頂プレートが5枚ほど下がっている。

 笠松山頂上には擬木で作られた展望台があり、登ると360度の展望を楽しむことができる。 笠松山は高い山ではないが周囲の山々も高くないので、はるか彼方まで見通すことができる。 待望の昼食を展望台の上で摂ろうとしたが風が吹きつけるため、展望台のやぐらの下に避難して摂ることにした。 ゆっくり休憩していると風が強くなり、汗が引いて体が冷え寒くなってきたので、 後続グループの到着を待ってぼちぼち下山することにした。

 登ってきた道以外に笠松山頂上から下る道は2本あり、 1本は北西214m標高点に向うもので「熊野神社(権現堂)900m」の表示がある比較的緩やかな下りだ。 もう1本は南側の東屋がある200m程のピークへ下る道で「大柳ダム方面800m」の表示がある。 少し急な下りとなるが、下見の時に迂回ルートを見つけておいた大柳ダム方面へと下りる。 下りの坂道は滑り易いので、一歩一歩慎重に、場所によっては後ろ向きに降りるなどして、全員無事に古法華自然公園の遊歩道に下山した。 遊歩道を道なりに東に進み、遊歩道から古法華寺に上る斜面に並ぶ石仏群を背景に全員で記念撮影をして、 古法華寺に着いた。

 古法華自然公園は加西市の南端に位置し、甲子園球場37個分の広大な敷地に緑と花が溢れ、 春には桜、つつじ、秋には紅葉が美しく四季を通して満喫でき、キャンプやバーベキューの他、大柳ダムから流れる小川での川遊びも楽しめ、 今日歩いたルート以外にも健脚向きのルートもあり、家族連れやハイカーに人気がある。 又、古法華寺に残る観音堂の横にある収蔵庫には、国重要文化財の石仏が収められており、 すぐ隣のアトリエ館での石彫体験や四季のイベントなど幅広く楽しめる公園である。

 古法華寺の由来については、やや南にある法華山・一乗寺が西国33ヶ所の札所と国宝・三重塔で有名であるが、 創建当時はこの周辺にあったと推定されることから、「古法華」(法華山一乗寺の旧地)と呼ばれるそうである。 一帯は修験場として多くの信者を集めたそうで、観音堂だけが残った。観音堂横の収蔵庫は鉄筋コンクリート製で、 約1300年前の白鳳時代に彫られた我が国最古級の 「浮彫三尊仏龕(うきぼりさんぞんぶつがん)、通称:古法華石仏」が保存されている。

 この石仏は、中央には如来倚像、その左右には菩薩像、三重塔が彫られている。 如来倚像の面部には人為的に削られた跡がある。真相は定かではないが、先人は流行る病や続く戦乱の世を嘆き、 如来像の面部を削り食すことで幸せな世の中を祈念したと伝えられている。

 石仏を拝観するには、1週間前までに予約が必要(拝観料は200円)とのことでスルーして、 観音堂の裏手にある「岩船に乗った七福神」の石像を背に、本日2枚目の記念撮影を済ませ、古法華寺を後にして、 山登りを開始した吊り橋へと向かった。吊り橋の下を通って、古法華自然公園・東駐車場を過ぎ県道81号に出てから、 朝のルートと少し違う皿池の東側の周遊路を通って、北条鉄道「播磨下里駅」に14時20分頃に到着、 駅前で解散、帰路についた。

 笠松山手前の岩場で、一人が体調を崩すハプニングもあったが、頂上で合流時には元気を取り戻し、 全員無事に下山することが出来た。又、気温13℃と暖かい好天に恵まれ、 尾根道からの素晴らしい眺望を堪能したウォーキングであった。

へのリンク

(下記写真はクリックしますと拡大写真を見ることができます。
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1.播磨下里駅 2.北條鉄道車両 3.播磨下里駅前コース説明
4.加西アルプス案内板 5.皿池付近農道 6.登山道入り口吊り橋
7.吊り橋を渡る 8.岩場鎖登坂 9.皿池方面の景観
10.長石石切り場跡 11.磨崖仏遠景 12.磨崖仏
13.笠松山への尾根 14.笠松山岩場鎖登坂 15.善防山方面景観
16.古法華自然公園案内図 17.古法華自然公園内 18.古法華寺石仏前
19.古法華寺石仏 20.浮彫三尊仏龕 案内板 21.古法華寺七福神像前にて
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22.播磨下里駅・山頭火の歌碑 - -

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