令和５年３月１６日(木)　第１２２回例会「ウォーキングコース」
         集合　；　三宮(阪急東口北側) → 北野物語館(スターバックスコーヒー神戸北野異人館店) → 風見鶏の館
             → 萌黄の館 → 北野天満宮 → うろこの館 → 山手八番館 → イタリア館(プラトン装飾美術館)
                 → 神戸北野サッスーン邸 → ラインの館 → 北野異人館旧ムーア邸 → 北野メディウム邸
                     → ラ・メゾン・ドゥ・グラシアニ神戸北野 → 生田神社　；　解散

　３年余の間、8波にわたり猛威をふるった新型コロナウィルスの流行は、
3300万人を超える感染者と7万3000人超の死者を出してその勢い弱めつつあるようです。
3月13日からは外でのマスク着用が個人の判断に任せられるようになり、球技場などでの声出し応援も認められる様になりました。
この間当ウォーキング同好会は2名の物故者と2名の退会者が有り、会員も30名になりました。
若く(？)新しい会員の入会が無いのが淋しいことです。

　晴天になる天気予報ながらビルの谷間で陽が射さず朝の冷気がまだ残る１０時前に、
阪急神戸三宮駅東口を出た集合場所に「お久しぶり、元気やった？」と、
マスクをした相手の顔を覗き込むように挨拶しながら参加メンバー１７名が集まってきました。
余談ながら２年前に改築なった阪急ビルの山側道路は、
一般車両が入れない歩行者専用となり人との待合せには恰好な場所になっています。

　例会のコースはほぼ3年ぶりの開催なので脚力面も考慮し、
神戸北野の異人館を２時間程度で巡るコースを設定しました。
三宮の山手である北野にはかっての領事館を含めて２０を超える異人館が残っています。
明治以降に木造で建てられたままそれぞれ特色ある外観を今に残し、
エキゾチックで伝統的建造物に指定されているものがほとんどです。
しかし保存・維持するためか５００円を超える入館料を徴収したり
美術館やカフェ、レストランなどにしています。

　１０時にスタートした我々は北野坂の途中にある「北野物語館」の前で小休止しました。
ここはスターバックスになっていて1階で飲み物を購入し、2階の部屋でくつろいでいる観光客もおおぜいでした。
北野坂に続くトーマス坂を上りきると国指定重要文化財の「風見鶏の館」と「萌黄の館」です。
ここも有料なので入館せず、そこにいらしたボランティアガイドさんに集合写真を撮って貰うだけにしました。

　東隣の石段をゆっくり上ると、
平清盛が福原に都を移したとき鬼門にあたるこの場所に菅原道真公を祀って鎮護とした「北野天満神社」です。
眼下には建てこんだ家々の屋根越しに少し海が見え、隣の「風見鶏の館」も手に取るように覗き込めます。
神社から東に回り込むように少し行くと「うろこの家＆展望ギャラリー」があります。
ヨーロッパの古城のような外壁を覆う天然石のスレートが魚のうろこに形状が似ていることから名称が付いています。
ひときわ見晴らしのいい高台に建つので神戸で最初に公開された代表的な異人館です。
国指定登録有形文化財で兵庫県指定住宅百選の館で1,050円の入館料が必要です。

　南へ坂を下るとイタリア館(プラトン装飾美術館)で、
ヨーロッパの18～19世紀の家具調度品やミレー、コローの絵画が飾られている様です。
さらに下るとサッスーン邸がありますが、
チャペルと共にウェディング会場となる100坪の芝生庭園を覗き込むだけにして北野通りに出ます。
北野通りはイチゴのミルフィーユが人気のカフェになっている旧ムーア邸を含め、
異人館が左右に6館ほど並ぶメインストリートで神戸観光の足であるシティループバスも通っています。

　北野通りの1筋南の異人館通りを西へ進み、正統派フレンチを供する旧グラシアニ邸の前を南に折れ、
下って山手幹線を抜けると生田神社です。
だいぶ前に女優の藤原紀香と芸人陣内智則が結婚式を挙げて話題になった神社です。
我々もここで2回目の写真撮影をしました。
計画ではもう少し西へ進んで元町駅でゴール・解散の予定でしたが、三宮へ行きたい人もあったのでここで解散としました。
ちょうど昼時でしたので南京街へ昼食に行ったグループもあった様です。