曽根駅を真っすぐ北に進むと300mほどで菅原道真公を祀る曽根天満宮に来る。
梅の名所でも名高いが、梅の花は、散ってしまい、境内の主役は、桜にとってかわり、見事に咲き誇っている。
境内を出て、東に進むと鹿島川のほとりに出てくる。
ここから鹿島川沿いを上流に向かって北へ真っすぐ歩く道3km程が桜並木になっていて、
ソメイヨシノ約360本が咲き乱れる播州屈指の桜の名所となっている。
夜には照明灯とぼんぼりでライトアップされ幻想的な夜の桜に酔いしれることもできる。
対岸には車道があるので、車をあまり気にしなくてもよく、人通りも比較的少なく、ゆっくり桜を楽しむことができる。
明姫幹線を越え少し歩くと、あたりは田園風景となり、黄色いじゅうたんのように一面に菜の花が咲き、
桜とのコントラストが何とも言えない美しさを醸し出す。
更に、JR線を越える陸橋からは川面に垂れ下がる桜並木を眼下に見下ろすことができる。
国道2号線と交差する所から、川沿いから外れ、「サンロード」と称されている鹿島墓地公園に向かう整備された道路となる。
正面に播磨アルプスと称される連山の稜線が迫ってくる。
播磨アルプスは、播磨富士とも呼ばれる最高峰の高御座山でも300m程の低い連山ではあるが、
色々なコースがあり、爽快な稜線歩きを楽しめると幅広い層の登山者に愛されている。
鹿島墓地公園を西に折れると、昼食の予定地の市ノ池公園にやってくる。
連山の尾根筋に包み込まれるような位置にあり、平成15年に整備オープンされた自然豊かな大きな公園だ。
公園は「都市緑化植物園ゾーン」「公園ゾーン」「キャンプ場ゾーン」で構成されており、
園内には千本近い桜が咲き乱れている。
家族連れなど沢山の人で賑わっている。
先月は、再開後初の例会だったので、昼食はなかったので、3年ぶりの例会での食事となったが、
残念ながら人が多く座る所が確保できず、数組に分かれての食事となった。
食後、播磨アルプスの稜線、桜満開の公園を背景に集合写真をとり、鹿島神社、扇平自然公園へと向かった。
稜線近く、山麓に入り込む「四季の森(四季の小径)」経由ルートは、少しきつい登りで且つ岩場もあるので、
約半数の方はこのルートを敬遠され、なだらかな鹿島神社参道を通るルートを選ばれ、
鹿島神社に隣接する扇平自然公園で落ち合うこととなった。
四季の森に入り、山道を登ると播磨平野、遠く瀬戸内海を見渡せ、
山麓や鹿島神社周辺の満開の桜を見渡せることができるこのコースのビューポイントにやってくる。
山道には、赤い若葉と白い花のコントラストの雅やかなヤマザクラ、ぽってりとしたかわいい八重桜、
更には、これからの主役となるであろうつつじも咲き始めており、周囲の新緑も交じって、我々の目を充分に楽しませてくれる。
ゴロゴロした岩のある道を通り、やがて、百閒岩や鷹ノ巣山を通る高御座登山コースの登山口との分岐点に来る。
我々は、ここから坂道を下り、鹿島神社へと向かった。
鹿島神社の隣が、扇平自然公園となっており、あたり一面桜だらけで、まさに桜の園、老若男女、多くの人が桜を楽しんでいる。
無事に参道経由メンバーと合流し、しばらく桜に浸り休息すると、ここまでの疲れがドーと出て、いささか足が重くなる感じ。
出来るだけ人通りの少ない山里を選び、里中の桜を眺めながら、解散予定のJR曽根駅へと重い足を運んだ。
今日の例会は予定(8km)より少しオーバーし、11km程になった為、皆さん、いささか疲れ気味。
しかし、快晴のもと満開の桜を満喫し、心地よい疲労を感じながら、それぞれ、帰途へと~。
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