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令和7年2月15日(土)  「第145回例会:姫路の古墳の町・四郷町を歩く」 執筆者:清水 武史

    令和7年2月15日(土) 第145回例会 [ ウォーキングコース ]
         姫路駅北口バス乗り場 →(バス)→ 見野の郷交流館
            見野の郷交流館(スタート)→ 見野古墳群 → 長塚古墳 → 火山(ひのやま)古墳群
            → 大年神社(昼食) → 宮山古墳 → 姫路市埋蔵文化財センター → JR御着駅(解散)

    「古墳の町・四郷町」は 
    姫路市の東部を流れる市川の東岸の200mにも満たない低山と丘に狭まれた田畑と集落が混在する地域だ。
    町内から5世紀後半の古墳時代後期ごろの80を超える古墳が見つけ出され、古墳の宝庫として知られている。
    近年には「姫路古墳ロード」として古墳を巡るコースも整備されウォーキングを楽しめるようになり、
    「見野の郷交流館」や「埋蔵文化財センター」の施設もあり、姫路の文化遺産として注目を浴びてきている。

    すっかり晴れ上がり、春の足音も聞こえる絶好のウォーキング日和。
    姫路駅北口のバス乗り場に18名が集合し、
    神姫バスに乗って、今日のウォーキングの出発地点「見野の郷交流館」へ向かう。
    交流館の館内の展示物をさらりと見て「古墳ロード」探索を開始する。

    断っておくが、古墳に興味がある愛好者の集まりでもなく歩くことが主体のメンバーなので、
    1つ1つの古墳を見てまわっていないので、主だったものだけの説明となる。

1.見野の郷交流館入口 2.見野の郷交流館内に 3.見野の郷交流館展示室へ
4.岩田健三郎版画展案内 5.岩田健三郎作品の展示 6.見野の郷交流館を後にして

    「見野の郷交流館」から15基ほどある見野古墳群はすぐそばにある。
    「見野古墳群」は非常に整備されており、
    芝生、梅、桜、アジサイなど四季折々に見事に映えるようにされている。
    ここにある古墳は全て、横穴式石室を有しており、4基だけが県指定重要文化史跡となっている。
    中でも6号墳は1つの墳丘に2つの横穴式石室を持つ珍しい形態で「めおと塚」と呼ばれ親しまれている。
    また、10号墳は封土がほとんど失われ石室の巨岩が露出しており、
    奈良県明日香村の「石舞台古墳」を彷彿させる特徴的な古墳だ。
    見野古墳群は山裾の丘のようなところにあり、四郷町全体を見下ろせる景観の良い所にある。

7.見野古墳_4号墳 8.見野古墳_4号墳反対側 9.見野古墳_10号墳 10.見野古墳_6号墳夫婦塚
11.見野古墳_6号墳
  夫婦塚反対側
12.見野古墳群分布図 13.見野古墳群案内板 14.見野古墳_10号墳案内
15.見野古墳_10号墳全景 16.見野古墳_10号墳の前で

    見野古墳群を後にし、次は見野長塚古墳へと向かう。
    真直ぐ東に延びる一本道で分かれ道があると「姫路古墳ロード」を示す看板が設置されているのはありがたい。
    町中を抜け田園を歩くと、田んぼの中に枯草で覆われた浮かぶ島のようなものがある。
    これが、見野長塚古墳で、県指定重要文化史跡となっている。
    発掘調査で全長34mの前方後円墳であったことが判明された。
    墳丘が後世の耕作などで大幅に改変され、
    南北22m、東西6mくらいの小さな島のような形なって田んぼの中に浮かぶようになったらしい。
    表示がなければ、とても古墳とは思えないが 
    ここから須恵器、土師器、石製品、鉄製品、玉類、銅鏡など貴重な遺物が多数出土されたとのこと。

17.野焼きのボヤで
  多くの消防車が
18.見野長塚古墳案内板 19.火山古墳群標識

    長塚古墳の北側の道をさらに東に進むと南山とも火山(ひのやま)とも呼ばれる山に突き当たる。
    立派な「火山古墳群」を示す石標が建てられている。 火山の西山に沿うように竹林に入っていく。
    火山一帯にどれほどの古墳があるかは、定かになっていないようだ。
    竹林とは言っても竹が至る所バタバタと倒れている竹藪と言った方が良いかもしれない。
    晴れた日にもかかわらず、陽も差さない薄暗い細い道であるが
    「姫路古墳ロード」を示す看板がしっかり立っているので道に迷うようなことはない。
    気味の悪い竹藪の中を10~15分ほど歩くと一目でわかる古墳があった。
    火山11号古墳だと思われるが、それを示す標識が見当たらない。整備された「見野古墳群」とは異なり、
    まだ、ここは整備されていない感じ。手が回らないのだろう。前がパァーと明るくなり、大年神社に出てくる。
    正午を30分以上過ぎたが無事に昼食の予定場所に到着しホ~と一息。

20.火山古墳群竹林入口へ 21.竹林の古墳ロード_1 22.竹林の古墳ロード_2
23.竹林の古墳ロード_3 24.火山古墳_1 25.火山古墳_2
26.本郷大年神社に到着 27.大年神社出発前にパチリ 28.大年神社全景

    腹ごしらえをし、英気を養い次の「宮山古墳」に向け出発~。
    ここからは西進になり、田園から町中へと再び入っていく。
    宮山古墳は、山裾の尾根の肩の自然地形を利用した円墳とのこと。
    この辺りを治めていた首長の墳墓と考えられている。
    四郷町の古墳の中でも最も大きな規模を有し勿論、県指定の重要文化史跡になっており、
    ここからの出土品は国の重要文化財にもなっている。
    神社もあり、公園もある憩いの場所のようだが、自然地形と古墳の境が判然としない。
    ただ、階段を登り切った最も高い小高い丘に長方形に義木で囲まれた所があるが、
    この下に石室があるのかな?大きな古墳らしいが、木が邪魔して全体が掴めないのが残念。

29.大年神社鳥居 30.宮山古墳公園に到着 31.宮山古墳公園に上がる

    宮山古墳を降りてすぐの所に「姫路市埋蔵文化財センター(愛称:まい姫)」の真新しい立派な施設がある。
    名前の通り、姫路市内から出土した埋蔵文化財を整理、調査、研究を行い、
    収蔵と展示公開を行う拠点施設である。
    館内を見学したあと、少し行った所にある「中鈴山古墳」も廻る予定であったが、
    メンバーの疲労具合から、解散場所JR御着駅に向かうことになった。

    JR御着駅までの距離も結構長く感じられ、解散場所に着いた時にはいささか皆さんグロッキー気味。
    久しぶりの風もない暖かい好天に恵まれ、少し張り切りすぎたのかな~。ご苦労様でした。


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